月の裏側

140字で収められないことをつらつらと

4月10日 デート・ア・ライブ22巻読了

(3月20日に発売された)デートアライブの最終巻を本日読み終えた。おおよそ4ヶ月ぶりにブログを書いているのはたまたま読もうと思った日が4月10日、作中のメインヒロイン夜刀神十香の誕生日だったためである。おめでとうございます。

 

 作中の最後の日付もこの日であり、読み終えたときには柄にもなく運命を感じたものである。アニメが始まる少し前(確か美九の話あたり)から読み始め、数冊積んだこともあったが最後まで楽しめた作品であり、感慨深い。主人公とその周りが成長しつつパーソナリティや作品の雰囲気は変わらないことが最後まで読めた要因なのかなーなんて今は思う。一番好きな子は澪だったしそこは大分雰囲気違ったけど…。そんな理由もあり、どう終わらせるかも怖かったので澪編以来三巻分読んでなかったが最高だった。

 澪でデートアライブの謎はほぼ全て解き明かされ、この最後の三巻はエピローグと十香のTrue endのような話だった。この作品は全てが上手くいく世界ではないが、それでも優しい世界であると信じているのでちゃんとGood endで終わって安心した。この優しい世界というのは登場人物が優しい心を持っているから作られていたのだと最後でようやく気付くことができた。その世界にいる人達が人のためにするからこそ、絶望の中に希望が生まれるのだろう。最終巻の狂三がその象徴だと思う。

 

 作品の話からそれて作者の橘公司先生の話になるのだがここからはネタバレ(?)注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

22巻のあとがきで先生が本作やスピンオフ、メディアミックスに関わっていた方に謝辞を述べているのだが、その後に全てのヒロインや登場人物にありがとうという言葉を贈っているのである。それは映画やゲームのみの登場人物にも贈られていて、この人の注いだ愛情の一端が垣間見えるものだった。キャラクターが多くなるほど登場させるのが難しくなるものだが、その中でヒロインたちが可愛く強く美しくそして生き生きとしていた理由がわかった気がする。そうでなければ最後2巻も使ってヒロイン達を送り出したりしないだろう。

 

 橘公司先生ありがとうございました。僕の学生生活の中でこの作品は大切な思い出です。願わくばアニメやその他別の形で社会人になってからも出会えることを願っています。